オーナーズマニュアル - バイクの機構に関する警告

機械の動きや改造に関する警告

ご自身でも行える組立、プロが行うべき作業、触れてはいけない箇所を紹介します。いかなる作業も行う前に、この情報をお読みください。

バイクはとても楽しい乗り物ですが、同時にとても複雑な機械でもあります。破裂した水道管の修理を配管工に頼んだり、自動車のブレーキの交換で修理工場に持って行ったりするように、プロに作業を依頼することも大切です。

バイクの機構に関わる作業

適切な工具や経験をお持ちでない場合、これらのページに記載された作業を行わないでください。その場合は、バイクをショップに持ち込み、サービスを受けましょう。

作業に関して役に立つ情報を記載しましたが、全てが記載されているわけではありません。中には販売店のみが行うべき作業もあり、その指示は明確に記載されています。

⚠ 警告: バイクのメンテナンスと修理作業の多くは、専門知識と専用工具が必要です。ストアで正しい作業方法を教わるまで、ご自身での調整やメンテナンスを行わないでください。重要な機械パーツの修理は、資格を持つバイクメカニックだけが行うべきであると、トレックは考えます。誤った調整やメンテナンスにより、バイクが損傷したり、重大な怪我や死亡が生じる事故が起こる恐れがあります。

バイクの組立

バイクの組立や最初の調整には、専用工具や技術が必要です。バイクショップまたは認定メカニックだけがこの作業を行うようにしてください。

フレームセット(フレーム、フォーク、ヘッドセット)をお買い上げの場合、トレック指定外のパーツを使用することは改造と見なされます。取り付けたい全てのパーツが適合し、組立を安全に完了するための工具や技術があなたにあることをバイクショップで確認しましょう。

バイクの改造や変更

バイクを少しでも改造すると、安全性が保たれなくなることがあります。既存のパーツの変更、パーツやアクセサリーの追加、標準仕様からそうでないパーツへの交換がその例です。フレーム、フォーク、コンポーネントを改造することで、お乗りのバイクはトレックの水準を満たさず、本来の保証の対象外になります。

改造と言ってもその種類は広いため、トレックが認めず、安全でない改造例の一部を示します:
•ペイントを剥がすとフレームの強度が低下します。特殊な表面加工をフレームに施して強度を高めているバイクもあるためです。
•フォークエンドから余分なホイール固定用タブを除去すると、バイクが安全でなくなることがあります。
•ホイールのクイックリリースにスペーサーやワッシャーなどを追加すると、調整用ナットとネジ部が噛み合う長さが減少します。
•お乗りのバイクへの取付が認められていないパーツを取り付けると、他のパーツが破損する恐れがあります。例えば、カーボンステアリングコラムへの取付が認められていないステムを使うと、ステアリングコラムが破損することがあります。
•モーターなどのドライブシステムを取り付けると、バイクの重量が増え、パーツに負荷が掛かります。認められていないパーツの追加により、保証対象外となり、製品の安全性が損なわれます。

⚠ 警告: 認められていない改造を行うことで、フレーム、フォーク、パーツが安全でなくなる恐れがあります。あなたの安全のためにも、補助用固定装置の切削、穴あけ、研磨、除去、不適合のフォークの取付、その他認められない改造を行わないでください。フレーム、フォーク、コンポーネントに認められない改造を施すと、操作不能に陥って転倒する恐れがあります。お乗りのバイクの改造やアクセサリーの追加を行う前に、適合の可否や安全性について販売店に尋ねましょう。

バイクへのアクセサリーの取付

フェンダー、ラック、エアロバー、キッズキャリアなどのアクセサリーの装着をお考えかもしれません。しかし、全てのアクセサリーが適合し、安全というわけではないため、トレック販売店が認めるものだけを取り付けましょう。

ライトやコンピュータなどのアクセサリーをハンドルバーに取り付ける場合、走る前にしっかり固定されていることを確かめましょう。アクセサリーがハンドルバーから脱落すると、フロントホイールのスポークに挟まり、バイクが急停止する恐れがあります。有線式のライトやコンピュータをフレームやフォークに取り付ける場合、スポークに絡まる危険性が高まります。