エレンの記憶に残る60分

5月23日の深夜24時(日本時間)、スイスのグレンヘンにあるVelodrome Suisse(ベロドローム スイス)にて、現TT世界チャンピオンのエレン・ファン・ダイク(トレックセガフレード)がアワーレコード樹立に挑む。現在の世界記録となる1時間48.405kmを塗り替えられるかが注目だ。彼女のチャレンジは本特設ページにてライブ配信され、無料での視聴が可能となる。5月23日にこのページに戻ってきて、彼女へ声援を贈ろう。

エレンのSpeed Conceptは、バイクの中央に線を引いて左右に別々のカラーを施した印象的なテーマを採用し、レース完走までの時間、つまりは1時間をアクセントとしている。ノンドライブ側は深みのあるCote d’Azurブルー、ドライブ側は鮮やかなFinish Lineホワイトで鮮やかな光沢が目を引く。エレンのUCIアワーレコード挑戦における1分1秒の重要性にちなんで、ホイールにはミリ秒単位で時刻を表示するグラフィックが描かれている。

アワーレコードとは?

1876年以来、あらゆる分野のサイクリストが自分自身とライバルを相手にアワーレコードへと挑戦してきた。それは静止状態から1時間以内に走った距離の最長記録。ペニーファージングに乗って始まった小さな大会は、空気力学を応用した最軽量のカーボンバイクを使い、トップクラスの選手が参加する大会にまで成長。そのタイトルは毎年、無名のアマチュアからトップアスリートのすべてを魅了している。当初は規則もほとんどなかったが、現在ではUCIが基準を定めている。すべてのアワーレコードへの挑戦は、ベロドロームで細部まで監視され、時間は精密にカウントされる。

エレン・ファン・ダイク:スピードの女王

ベロドロームを駆け抜ける、空飛ぶオランダ人女性を紹介しよう。エレン・ファン・ダイクは、タイムトライアルでその名を博し、個人タイムトライアルで2度、世界チャンピオンのレインボージャージを獲得している。

速く。より速く。史上最速に。

Speed Conceptはクラス最速を目指して開発されているが、空力性能や超軽量カーボンばかりが特長ではない。速さの限界に挑むために作られた、ワールドクラスのスーパーバイクなのだ。