Domane
Domaneは、長時間のライドも驚くほど快適に行える。それでいて、IsoSpeedのおかげで速さは損われない。舗装路から固く転圧されたグラベル、さらにはパリ・ルーベの石畳まで、スムーズで速く楽しく走れるバイクである。
スムーズな走りが誕生するまで
バイクがこの世に登場してから、常に存在してきた事実は次の3つ。速く走りたい。遠くまで走りたい。気持ちよさも感じたい。これら3つを兼ね備えたバイクを作るのは、簡単ではない。固いフレームは機敏に走るのが得意だが、それでは体が疲れ、手が痺れてしまう。快適性を高めたフレームは、長時間のライドに優れているものの、高速では腰砕けに感じ、ペダリング効率が損なわれがち。では、快適さとパフォーマンスを両立させるにはどうするべきか? これこそが当時の課題だった。
幸い、トレックのエンジニアは難題に立ち向かうのが好きな人々だ。彼らは膨大な時間をかけてサスペンションのシステムを調べ、いくつものエラストマーやダンパーを試し、2012年にやっとゴールに辿り着いた。それがIsoSpeedだった。IsoSpeedを路上デビューさせてから久しいが、それ以来、その完成度は密かに高められている。
衝撃吸収の仕組み
IsoSpeedは、舗装路やトレイルの凹凸を吸収し、よりパワフルかつ快適に走れるようにする。それでいて、バイク本来の乗り味や効率性は損わない。
IsoSpeedを搭載するフレームは、従来のバイクと同じダイアモンド型のままだが、シートチューブが切り離されている。この点が、振動を吸収する他のテクノロジーと異なる。この構造により、反応性や操作性は通常のレースバイクと変わらない。そして、切り離されたシートチューブは垂直方向に十分しなるため、快適性が高まっている。
このシンプルでスマートなデザインは、路面からの振動を吸収して滑らかな走りを実現。サスペンションのように無駄に動いて体力を浪費させないのだ。
その性能は表彰台で実証済み
IsoSpeedは2012年に登場して以来、トレックのトップアスリートを世界で最も過酷なレースで支えてきた。ストラーデ・ビアンケ、ロンド・ファン・フラーンデレン、パリ・ルーベでは、全身を痺れさせる石畳や荒れた路面を克服できるようにし、集団から逃げ切るための体力を温存させられたため、彼らは表彰台に立てたのだ。
滑らかな走りを実現するテクノロジー
IsoSpeedは当初、荒れた路面やクロスカントリートレイルでのレースでトレックのプロアスリートがより速く走れるよう開発された。彼らは、私たちの開発プロセスに欠かせない存在だ。なぜなら誰よりも多くの時間をライドに費やし、微細な差を感じ取り、世界最高のバイクを作るための貴重な意見を与えてくれるからである。
しかし、すべての決定事項を人間の感覚に任せているわけではない。研究室でもテストと実証は行なわれている。実際の路面環境を再現したトレッドミルや、路面からライダーに伝わる振動と力を測定するセンサーを使ってデータを集め、振動をバイクにどのように伝播させるかを調べているのだ。そのデータはただの数字の羅列に見えるかもしれないが、これらの数字こそ、走りの質や快適さの向上に役立っている。
IsoSpeed搭載モデルを探そう
IsoSpeedを搭載したモデルを選び、道が綺麗に舗装されていようと、ひび割れていようと、あるいは土や砂利の路面であろうと、スムーズな走りとともに次の冒険を楽しもう。