Project OneのChromaペイントテーマが物語るのは、もしこれが簡単にできるなら、皆がやっているはずだという事実だ。80〜90年代に人気を博したメタリックな外観が、ペイントショップで最も要望の多いデザインとして再浮上している。しかし過去のクロームメッキとは異なり、Chromaの精緻な塗装工程を完成させるには、Project Oneチームは約5年もの試行錯誤を重ねる必要があった。
チームは、カーボンファイバーに密着しながらも有害なクローム素材を使わない、従来のクロームバイクよりも環境に配慮した方法でのクローム仕上げを目指した。
2021年、彼らの努力がついに身を結び、初のChromaバイクがツール・ド・フランスで世界デビューを果たし注目を浴びた。
それ以来Project Oneチームは、Chromaの可能性をさらに広げるべく、絶えず改良を重ね実験を続けている。そのレシピの詳細は極秘とされているが、このカラーテーマはペイントショップでも最も高度な技術を要するものの一つである。すべてのChromaバイクは、塗装に12時間以上をかけて丁寧に仕上げられ、それぞれのフレームを真に他にはない1台とする。
Chromaは、Project OneのMadone SLRモデルでのみ選択可能。