サスペンションの設定方法

正しいサスペンションの設定は、あなたのマウンテンバイクから最高の性能を引き出すために欠かせない作業だ。フロントサスペンションフォークとリアショックはどちらも、各々のライダーに最適となるよう、調整をする必要がある。このページでは、ハードテイルとフルサスペンション マウンテンバイクの両方を対象とした方法を紹介する。以下の手順に従えば、たった数分でサスペンションを正しく設定することができる。

サスペンションの設定値を計算

この計算機は、最適なサスペンションのセッティングに役立つ。ビデオまたは下記の手順に従おう。

推奨セッティングは、あくまでトレックが提案するセッティングの出発点であり、すべてのライダーに最適とならないことに注意しよう。

設定値を計算する

必要なもの:

手順

1.サグのセッティングでは、より正確な値を得るため、シューズ、ヘルメット、バックパックなどのライドギアをすべて身に着けて行うこと。

2.コンプレッション ダンピングのセッティングでは、フロントフォークであれば青いノブを、リアショックであれば青いレバーを『開放』の位置まで最後まで反時計回りに回す。

3.上部で「サスペンション設定値」を計算し、MTBとあなたの体重に合った空気圧をまず見つけ、ポンプを用いてその空気圧にセットする。

4.ポンプを取り付けたまま、サドルを強く押し下げ、ショックを動かす。ゲージを確認し、必要に応じて空気圧を再び調整する。

5.バイクに乗るときは、仲間に支えてもらうか壁にもたれると楽である。フォークやショックにあるゴムのOリングをシールと触れる位置まで動かす。

6.サスペンションを今まで以上に沈み込ませないよう気を付けながら、バイクから降りる。バイクを片方へ傾けながらやると簡単に降りることが出来る。

7.Oリングからシールまでの距離をミリ単位で測る。これが自身のサグ量である。

8.上部の サスペンション計算機を用いて、あなたに理想的なサグ量を計算する。測定したサグ量が推奨量より2-4mm以上異なる場合は、ポンプを使って空気圧を調整する。Oリングが動きすぎていたら、空気圧を上げる。反対に、Oリングの動きが足りなければ、ショックの減圧ボタンを押して空気圧を下げる。

9.上部のサスペンション計算機を用いて、リバウンドを推奨値にセッティングする。

10.フォークまたはショックの赤いダイヤルを閉じた位置まで最後まで時計回りに回す。ここから赤いダイヤルを反時計回りに、推奨値のクリック数だけ回す。

11.これでセッティングは完了だが、あくまで出発点であることを忘れずに。凹凸の多い道で、手短にテストライドをしよう。リアショックから前に押し出されるように感じる、またはフロントフォークがホッピングのように素早く戻る場合、赤いダイヤルを時計回りに1-3クリック回してリバウンドを遅くしよう。連続する凸凹でショックやフォークが固まる、または完全に戻り切らないなら、赤いダイヤルを反時計回りに1-3クリック回してリバウンドを速くしよう。

12.何回か乗った後、Oリングとショック本体またはフォークのロワーとの距離を測り、サスペンションのセッティングを確認しよう。通常のライド後には、ショックとフォークのOリングが規定トラベル量の長さだけ動いているはずだ。規定トラベル量に届いていなければ、空気圧を下げる。Oリングがショックのシャフトから外れるなど、規定トラベル量以上に動いていたら、空気圧を上げる。

13.あなたにぴったりのサスペンションセッティングを見つける上で、人それぞれの好みや乗り方が重要な要素となることを覚えておこう。あなたのマウンテンバイクの乗り方に最適なサグとリバウンドの組み合わせが見つかるまで、それぞれの設定を変えて試してみよう。

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