e-bikeは初めて? 知りたいこと全てがここに。– トレックバイク

トレックはe-bikeの専門家

e-bikeの世界に飛び込むのに、初めはためらってしまうかもしれない。これはモーターもバッテリーもテクノロジーも種類がたくさんあるからで、ややわかりにくいと最初に断っておこう。だが幸運にも、50年の開発経験を持つトレックは、e-bikeを知り尽くしている。そこで今回は、e-bikeとはどんなバイクで、どんな仕組みなのかというあなたの疑問に答え、使われるテクノロジーや乗る前に知っておきたいことを紹介しよう。これらの知識があれば、最適なe-bikeを見つけるのも簡単だ。 

今すぐe-bikeを手に入れよう

自動車での買い物はもう懲り懲り? 全身で風を感じたいけど、急坂は上りたくない? もっと速く、遠くまで走りに行きたい? ご心配なく。e-bikeはそのためにある。

e-bikeとは?

e-bikeまたは電動アシストバイクは、電動ドライブシステムで、漕いだ力を増幅させる。e-bikeの種類は豊富だが、それらはどれもモーターとバッテリーを使い、バイクを駆動させる。通常はリモートやコントローラーでアシストモードを切り替えたり、電源のオンオフを操作する。

e-bikeの構造

1. バイクフレーム

e-bikeも、従来のバイクと特徴や機能が同じフレームをベースとしている。ただし、バッテリーやモーターの搭載位置の都合から、形状は多少異なることが多い。 

2. モーター

e-bikeのモーターは、ペダリングのアシストを司る。自動車のエンジンのように、モーターによって出力、軽さ、効率性が異なる。多くのブランドがe-bikeのモーターを製造しているが、その搭載方法はミッドドライブかハブドライブの2種類しかない。

ミッドドライブ

ミッドドライブモーターは、バイクの中心、つまりはクランク付近にモーターを搭載する。モーターパワーはさまざまで、重量物がバイクの中心にあるため安定しやすく、より自然なペダルアシストの動作を感じられる。

ハブドライブ

ハブドライブモーターは、リアホイールのハブ内に組み込まれている。一般的に軽く、ミッドドライブモーターより手頃な価格設定になっているので、予算の範囲内で見つけやすく、あとは乗って走り出すだけである。

3. バッテリー

すべてのe-bikeのモーターは、バッテリーで駆動する。しかし、バッテリーにはさまざまなサイズ、形状、搭載位置、容量がある。バッテリーのワット時がどれだけかは、アシスト速度や距離に直接影響する。

4. コントローラー

コントローラーは、e-bikeのシステムを操作する装置。電源のオンオフ、アシストモードの切り替え、ディスプレイの切り替えができるボタンを備えている。システムによって、バッテリー残量の表示、ライトの操作、走行データの表示、または一体型ディスプレイなど、より多くの機能を持つものもある。 

5. ディスプレイ

ディスプレイは、e-bikeのダッシュボードみたいなもの。バッテリー残量や現在選んでいるモードを表示するのはディスプレイとして標準的で、多くは速度計、走行情報、アクティビティートラッキング、ナビゲーションなどの機能も表示する。ディスプレイはコントローラーと一体型かそれ単体、あるいはスマホを代わりに使うものもある。  

e-bikeならではの技術や用語

e-bike関連の話題には、知らない単語ばかり出てくるだろう。そこで、よく聞くe-bike用語を紹介。走行中もそうでない時も、これで自信が持てるはずだ。

1. トルク

トルクとは、e-bikeのモーターを回転させ、前に進ませる回転力のこと。高トルクのe-bikeは瞬発力に優れ、低トルクのe-bikeはそれに劣る。e-bikeのモーターが発生できる最大トルクは、ニュートンメーター(略称Nm)で表される。

トルクは多ければ多いほど良いと思いがちだが、必ずしもそうではない。高トルクのe-bikeは急坂やすばやい加速が得意だが、低トルクのe-bikeと比べて動きの自然さやスムーズさに劣ることがある。大パワーで高トルクのモーターを備えたe-bikeを選ぶ前に、用途や走りにパワフルさとスムーズさのどちらを求めたいかをしっかり考えておこう。決まった定義はないが、一般的に50Nm以下を低トルク、65Nm以上を高トルクと呼ぶことが多い。

2. 出力

出力とは、e-bikeのモーターを動かし、その動きを維持するためのもの。科学的に言えば、e-bikeを前進させる電気力のことである。この電気的な力はワット(略称W)で表され、これは電気エネルギーの単位である。e-bikeのモーターは自転車としての分類に収まるために、法律上、最大250Wまでとされている。(※法律は国により異なる)

3. バッテリー容量

すなわち、どれだけの電力を保持できるかということ。いくつかの測定単位を使って算出できる。アンペア時(電気容量の測定値)とボルト(アンペアをシステムに押し出す力)を掛け合わせると、ワット時(略称Wh)になる。(※法律は国により異なる) ワット時とはバッテリーの最大容量であり、充電切れを起こすまでの時間と関係している。

e-bikeが使用するバッテリー容量が大きいほど、より遠くへ行ける。しかし、バッテリー容量が少ないe-bikeと比べ、大きく重たくなってしまう。

4. 充電サイクル

他のバッテリーと同様、e-bikeのバッテリーも交換が必要になるまでに、満充電と放電を繰り返す回数に限りがある。この寿命は、充電サイクルと呼ばれている。一般的なe-bikeバッテリーの充電サイクルは800〜1000回とされており、アシスト走行の距離で言えば、16,000km以上となる。

バッテリーの寿命を延ばすには、使わないときは涼しく乾燥した場所で保管し、定期的なサービスを欠かさず行おう。バッテリーが寿命に達したら、お住まいの国の法律に基づき適切に処理しましょう。

5. 航続距離

航続距離とは、e-bikeのシステムが充電切れを起こす前に、どれだけの距離をアシストできるかを指す。ただし、路面、地形、風、乗り方、ライダーの体重、タイヤの空気圧など、さまざまな要因でその距離は変化する。スマートなテクノロジーを搭載したe-bikeシステムの中には、充電が必要になるまでにアシスト走行の時間を把握するために、予想航続距離をその場で表示できるものもある。また、補助的なレンジエクステンダーバッテリーを取り付け、航続距離を延ばすこともできる。 

e-bikeは全てのライダーのためにある

街を駆け抜け、トレイルを上り、あるいは舗装路をどこまでも突き進むのにアシストパワーが必要なら、したい走りを叶えるe-bikeを選びたい。それぞれの種類について学び、自分に最適なモデルを見つけよう。

電動アシストクロスバイク

電動アシストクロスバイクは、上半身を立たせた快適な走行姿勢を作り、安心して簡単に操作ができる。バイクレーンを流し、急いで通勤し、近場を走り回るのに最適だ。

電動アシストマウンテンバイク

電動アシストマウンテンバイクなら、岩の多いトレイルも軽々と上り、下りのために余力を残しておける。従来のマウンテンバイクのタフな走破性はそのままに、長距離や急な上りを楽々とこなせるパワーを備えている。