バイクの利用率を1%上げる

世の中で最も効率的な交通手段はバイクです。私たちは、その可能性を簡単に利用できるようにしています。

交通機関は有害な温室効果ガスを発生する、最大の排出源です。2015年の米国では、温室効果ガスの総排出量、その28%が交通機関からのもので、約半数の45.1%が車、バス、オートバイなどの乗用車から排出されたものでした。

しかし現在のアメリカの都市で、交通手段としてバイクが利用される率は、長期的に増加傾向のある都市でも3%以下。つまりここには、たくさん改善のチャンスがあると言っていいでしょう。小さな変化こそが大きな影響を与えるものなのですが、それでも今すぐ行動を起こすことが大切です。

PlacesForBikes:進捗状況を測定する方法

トレックは、北米有数のサイクリング支持団体であるPeopleForBikes の創立メンバーであり、主要スポンサーです。データに基づく都市評価プログラムであるPlacesForBikesは、サイクリングのコミュニティを支持し、乗るのに最適な場所を作り、つないでいくためのガイダンスを与えています。PlacesForBike による100点満点の都市評価スコアは、バイクネットワークの質を測る都市のネットワークスコア(80%分)と、地域のバイクへの意識を測る都市のコミュニティスコア(20%分)とを合わせたもの。

これらのスコアは、安全で快適な、つながりのあるバイクネットワーク構築の重要性を明確にします。そして都市や自治体がより良いバイクインフラの構築に向け、すぐに、かつ持続的に進化していくのに役立ちます。

ネットワークスコアとは、PeopleForBikes のBicycle Network Analysis(BNA)ツールを使用して、都市のバイクネットワークの質を測定するもの。データ分析ツールであるBNAは、以下の方法で都市のバイクネットワークの質と接続性を測定します。

都市内すべての通りで、バイクに乗る人へストレスの高低を評価。

家から学校、仕事、食料品店などの近くの目的地まで、ストレスの少ないルートだけを通りバイクで無理なく移動できるかどうかを評価。

ストレスの低いルートのみを通りバイクで移動できる目的地の数に基づき、0から100の範囲で都市の総合スコアを計算。